突然ですが、質問です。
「今、世界で最もAIが進んでいる国はどこでしょう?」
9割以上の人が 「ChatGPTやGoogleなど、GAFAMと言われる強力なプラットフォームがあるアメリカ」 とイメージしているのではないでしょうか?
※GAFAM(ガーファム): Google、Apple、Facebook(現Meta)、Amazon、Microsoftの頭文字。現在のAI開発やデジタル経済を支配している、米国の巨大テック企業5社のことですね。
…ですが、実は違います。
確かに「0から1を生み出す開発力」はアメリカが最強です。
しかし、それを社会全体に適用し、 「当たり前のインフラ(空気)にする力」においては、 圧倒的に「中国」のほうが先行しています。
人口も桁外れに中国のほうが多く、それが即ユーザー数に結びつきます。
さらに国が奨励して起業を促すため、AI関係の会社の数も圧倒的に多く設立され、開発競争に邁進しています。
決済、移動、信用スコアなど、 オンライン上で生活が完結できる環境が整っていることも有名ですね。
- 信用スコアが高くないと使用できないサービスがある
- 結婚なども信用スコアで相手を選ぶことが普通になっている
- 監視カメラも多数設置されていて、犯罪がすぐにわかるため治安もいい
中国ではすでに、都市全体がAIという巨大なシステムの一部として稼働しています。
さらに、アメリカのChatGPTやGAFAMにしても、 技術者の3人に1人は中国人と言われています。
そして、AI関係の論文や特許の数でも、すでにアメリカを追い越し、中国がリードしている状況です。
中国がAIに重点的に投資している理由は、自国の競争力を高めるだけでしょうか?
もちろん、中華思想(中国が世界の中心)が国是という国の性質上、軍事などあらゆる世界戦略を視野に入れて国力を総動員していることが考えられます。
では、ひるがえって「日本」はどうでしょうか。
正直なところ、AIではかなりの遅れをとっています。
2つの国の競争を、下から眺めているような状態かもしれません。
AI競争だけでなく、ロボットの分野でも昔のイメージとは違い、世界から後れを取っています。
ただ、悲観する必要もありません。
日本の立ち位置としては、AI開発のトップを目指しガチンコ競争に加わるのではなく、
「できたAIをそれをどうアレンジしていくか?」
「日本の独自発想で、AIをどうユニークに使用していくか?」
その役割こそが大きく、日本が世界をリードできる可能性があります。
宇宙的な潮流とは別に、このようなAIの開発競争の現状も抑えておいてくださいね。



